絵に落としこむ

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さきほどの型をなぞりながら子どもに質問し、その内容をメモ書きします。

そのときに使うのがマインドマップ的なやり方です。

以下が、流れです。

1・まずは気になる場面を、できればA3の用紙の真ん中くらいに描く。

紙はできるだけ大きいほうがよいです。空白が多い方が脳も動きやすいですし、メモを書くときも書きやすいからです。絵はどんな絵でも大丈夫です。もし挿絵から場面を選んだのであれば、その挿絵をそのまま移せばOKです。もちろん棒人間もOkです。こうすることで、その場面を二人で共有することができ、コミュニケーションがとりやすくなります。どうしても挿絵がないときは、表紙に絵があった場合はそれを使うことがあります。ただ読書感想文が苦手な場合、極力絵が多い本を子どもが選ぶ可能性があるので、あまり心配ないかもしれません。子どもによっては、この絵を描くことに時間をかける子どももいます。もちろんそれもOkです。絵を描くということは、その場面を詳細まで思い出すということ、考えるということなので、そのあとの質問などにも答えやすかったりします。

絵に落とし込む理由はもう一つあります。スモールステップの原則です。よくよく考えると、基本的に感想文は以下の流れではないでしょうか。

文(左脳)目に見える⇒感想(右脳)目に見えない⇒文(左脳)目に見える

もちろんこれでもよいですが、ここにもうワンステップ加えることで、苦手なものに対して止まってしまいがちな脳を動きやすくします。

文(左脳)目に見える⇒感想(右脳)目に見えない⇒絵(右脳)目に見える⇒文(左脳)目に見える

という感じです。

これは実際に自分がやってみて、感じたことなので、本当にそうなのかはわかりませんが、絵があることで明らかにコミュニケーションはとりやすくなりました。私としては、この絵がかけてしまえば、7割がた終わったも同然という感じです。あとはこの絵を見ながらインタビューしていく感じです。疑問もでてきて、問いかけもでてきてコミュニケーションが活発になり、脳が刺激され、また子どもも話したりする、という流れができてくることが多いからです。話しだせば、それを書けばよいだけなので、あっという間に終わることもあります。

2・その絵を見ながら質問をしていき、それを大人が単語で書き留めていく。

この際に出す傍線がありますが、その色も子どもに選んでもらったほうがよいと思います。感覚でいいから、ととにかくなにを選んでも大丈夫だからといえば、だいたい選んでくれます。たまに、目をつぶって選ぶ子どももいますが、それはそれでOKです。ちなみに絵を描くときはできれば3色以上は使いたいところです。色にも個性や感情は反映されるので。

この時の質問が、さきほどやった型ですね。基本的にこちらはその本の内容を知らないことがおおいので、「この場面はどんな場面?」と絵を見ながら聞けば、子どもはある程度答えてくれます。それが場面あらすじになります。そして、この場面をみてどう思ったの?なんでそう思ったの?もし自分以外だったらどうする?などの質問をし、それに対する子どもの言葉を単語で書き留めていきます。文章だと疲れるので単語でOkです。そして、ある程度いろいろと質問がでたら、いったん整理させてもらってよいかどうか尋ね、単語をなぞりながら子どもが言ったことを繰り返します。何気ないことですが、それがばっちりであれば、子どもはとてもうれしそうな、満足げな顔をします。しっかりと共感した、ということになります。これは子どもの意見を受け止めているよ、ということになり、子どもも安心感をもつからでしょう。ここは結構大切なコミュニケーションです。なかなか子どもも普段自分の感情をそのまま丁寧に受け止めてもらうことは少ない可能性が高いからです。大人も同じかもしれませんが(笑)

また実際の流れはあとでまとめますが、このようにして絵にまとめていきます。以下が実際にまとめた絵です。絵以外は大人が書きました。

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次はこちらをクリック→気を付けること

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